ミニチュアダックスフンドはその小さな体と愛らしい表情で、多くの人に愛されている人気犬種です。
しかし、ミニチュアダックスフンドを飼う前に知っておくべき情報はたくさんあります。
また、飼い主にとって大切な性格や飼いやすさについても触れ以下の内容に関しても詳しく解説します。
- 他のペットや子供との相性
- 必要なしつけやトレーニングの方法
- 問題行動への対処法も紹介します。
- 健康管理やケア
- 定期的な健康チェックや適切な食事管理
さらにミニチュアダックスフンドがかかりやすい病気や予防策、高齢犬のケアについても触れています。
これらの情報をぜひ参考にしてください。
ミニチュアダックスフンドの基本情報
ミニチュアダックスフンドは、ダックスフンドの中でも小型の犬種です。ダックスフンドは、元々アナグマやウサギなどの獲物を追う猟犬として作られました。そのため、胴が長く足が短い特徴的な姿をしています。
ミニチュアダックスフンドは、その中でもさらに小さくて可愛らしい犬種です。しかし、見た目だけでなく、性格や飼い方にも注意が必要です。
ここでは、ミニチュアダックスフンドの基本情報と、さらに小さいカニンヘンダックスとの違いについてご紹介します。
原産国と歴史
ミニチュアダックスフンドの原産国は ドイツ です。ダックスフンドは、15世紀頃から存在していたとされる古い犬種です。その名前は、ドイツ語で「アナグマ」を意味する「ダックス」と、「犬」を意味する「フント」から来ています。
つまり、「アナグマ犬」という意味です。この名前は、ダックスフンドがアナグマの巣穴に入って追い出すという狩り方を得意としていたことに由来します。
ダックスフンドは、大きさや被毛のタイプによってさまざまな種類がありますが、ミニチュアダックスフンドは19世紀後半に作られた比較的新しいタイプです。
当時、ウサギやキツネなどの小型の獲物を追うために、より小さくて敏捷なダックスフンドが求められました。そこで、パピヨンやトイ・テリアなどの小型犬と交配させて、ミニチュアダックスフンドが作出されました3。
外見の特徴:サイズ・被毛タイプ・毛色
ミニチュアダックスフンドの外見の特徴は、胴が長く足が短いことです。これは、元々巣穴に入って獲物を追うために適応した姿です。
しかし、この特徴は椎間板ヘルニアなどの腰への負担を高める原因にもなりますので、注意が必要です。
ミニチュアダックスフンドのサイズは、体高が21~25cm、体重が4~5kg程度です。これは、生後15カ月時点で胸囲が30~35cm以下であることを基準としています。
一方、カニンヘンダックスはさらに小さくて体高が13~25cm、体重が3kg以下です 。これは、生後15カ月時点で胸囲が30cm以下であることを基準としています。
種類 | 体高 | 体重 | 胸囲 |
---|---|---|---|
ミニチュアダックス | 21~25cm | 4~5kg | 30~35cm |
カニンヘンダックス | 13~25cm | 3kg以下 | 30cm以下 |
ミニチュアダックスフンドの被毛タイプは、 スムース ・ ロング ・ ワイアー の3種類があります 。
それぞれ毛質や手入れ方法が異なります。
毛のタイプ | 特徴 | 手入れの必要性 |
---|---|---|
スムース | 短くて滑らかで光沢があります | ブラッシングとシャンプーが必要 |
ロング | 長くてふわふわしており、耳や尾に飾り毛があります | ブラッシングとシャンプーが必要 |
ワイアー | 硬くてぼさぼさしており、顔にひげや眉毛があります | ブラッシングとシャンプーに加え、定期的なトリミングが必要 |
ミニチュアダックスフンドの毛色は、 単色 ・ バイカラー ・ タイガー ・ ダップル の4種類があります 。
毛色の種類 | 特徴 |
---|---|
単色 | 一色で構成された毛色 |
バイカラー | 二色で構成された毛色 |
タイガー | 縞模様の毛色 |
ダップル | 大理石模様の毛色 |
ミニチュアダックスフンドとカニンヘンダックスの違い
ミニチュアダックスフンドとカニンヘンダックスの違いは、主にサイズです。カニンヘンダックスは超小型犬に分類されるほど小さいです 。そのため、飼育する際にも注意点があります。
- 高い場所からの飛び降りに注意し、骨折を防ぐ
- 冬場は寒さに弱いので、十分な暖かさを保つ
- 過剰な食事や運動不足による肥満に注意する
以上が、ミニチュアダックスフンドの基本情報とカニンヘンダックスとの違いについてご紹介した内容です。
ミニチュアダックスフンドの価格と購入方法
ミニチュアダックスフンドは、小さくて可愛らしい犬種ですが、その価格は決して安くありません。
ミニチュアダックスフンドの価格は、色やサイズ、性別などによって大きく変わります。また、購入する場所によっても価格に差があります。
ここでは、ミニチュアダックスフンドの一般的な価格帯と、子犬と成犬の違い、ブリーダー、ペットショップ、保護団体からの購入方法、購入時の注意点と質問リストについてご紹介します。
一般的な価格帯と子犬・成犬の違い
ミニチュアダックスフンドの一般的な価格帯は、約20万円~60万円 程度です。この価格は、主に以下の要因によって決まります。
要素 | 特徴 | 価格動向 |
---|---|---|
毛色 | ダップルやタイガーが希少で高額 | 高額 |
毛質 | ワイアーが人気で高額 | 高額 |
サイズ | カニンヘンダックスフンドは超小型で高額 | 高額 |
性別 | 女の子が人気で高額 | 高額 |
血統 | チャンピオン犬の血統や優良なブリーダーからの出身が高額 | 高額 |
健康 | 遺伝的病気リスクが低い場合は高額 | 高額 |
また、子犬と成犬では価格にも違いがあります。一般的には、子犬の方が成犬よりも高額になります。これは、子犬の方が人気が高く需要が多いためです。
また、子犬の方が飼い主に慣れやすく育てやすいというメリットもあります。しかし、子犬を飼う場合は、しつけやワクチン接種などの手間や費用もかかります。
一方、成犬を飼う場合は、価格は安くなりますが、性格や癖が固まっている可能性もあります。また、成犬を飼う場合は、健康面や過去の経歴をよく確認する必要があります。
ブリーダー、ペットショップ、保護団体からの購入方法
ミニチュアダックスフンドを購入する場所としては、主に ブリーダー ・ ペットショップ ・ 保護団体 の3つがあります。それぞれにメリットとデメリットがありますので、自分の希望や条件に合わせて選びましょう。
ブリーダー
ブリーダーとは、自分の犬舎でミニチュアダックスフンドを専門的に育てて販売している人です。ブリーダーから購入するメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット
- ペットショップよりも安価に購入可能
- 血統や健康状態を直接確認できる
- 愛情を持って育てられた健康な子犬が見つけやすい
- ブリーダーから飼育やしつけのアドバイスを受けられる
デメリット
- 優良なブリーダーを見つけるのが難しい
- 自分の住んでいる地域から遠い場合がある
- 予約制や待ち時間が長い場合がある
ペットショップ
ペットショップとは、動物を販売している店舗です。
ペットショップから購入するメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット
- 自分の住んでいる地域から近い場合が多い
- 子犬を直接見て触って選べる
- アフターサービスや保証制度が充実している場合がある
デメリット
- ブリーダーよりも高く購入する可能性がある
- 親や兄弟姉妹などの血統や健康状態を確認できない場合がある
保護団体
保護団体とは、捨てられたり虐待されたりしたミニチュアダックスフンドを保護して、新しい飼い主を探してくれる団体です。
保護団体から購入するメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット
- 保護犬はペットショップやブリーダーに比べて安価で入手できる。
- 保護犬の購入は命を救うことに繋がる。
- 保護犬には事前に性格や癖を知ることができる。
- 保護団体からは飼育やしつけのサポートを受けることができる。
デメリット
- 保護犬の健康状態や過去の経歴が不明な場合がある
- 保護犬にトラウマや病気がある場合がある
- 保護団体によっては審査や条件が厳しい場合がある
購入時の注意点と質問リスト
ミニチュアダックスフンドを購入する場合は、以下の点に注意しましょう。
- 遺伝的な病気に注意(椎間板ヘルニア、PRAなど)
- 購入前に血統と健康診断を確認
- 食欲旺盛で太りやすいので食事と運動管理が重要
- 甘えん坊で人懐っこいが、長時間の留守番はストレスになる可能性あり
購入時には以下のような質問リストを参考にして、ブリーダーやペットショップ、保護団体に聞いてみましょう。
質問内容 | 目的 |
---|---|
子犬(成犬)の年齢 | 年齢によって飼育方法やしつけ方法の確認 |
子犬(成犬)の性別 | 性別によって性格や価格の確認 |
子犬(成犬)の毛色・毛質・サイズ | 毛色・毛質・サイズによって価格や人気が異なる |
子犬(成犬)の血統書の有無 | 血統書があれば親や祖先の血統や健康状態の確認 |
子犬(成犬)の健康診断書の有無 | 健康状態やワクチン接種歴の確認 |
子犬(成犬)の性格や癖 | 性格や癖によって飼育方法やしつけ方法の確認 |
子犬(成犬)の飼育方法やしつけ方法 | 飼育方法やしつけ方法によって子犬(成犬)の健康や社会性の確認 |
子犬(成犬)の価格 | 予算や費用の目安の確認 |
アフターサービスや保証制度の有無 | の健康管理やトラブル対応に役立つ |
以上、ミニチュアダックスフンドの価格と購入方法についてご紹介しました。ミニチュアダックスフンドは可愛らしいだけでなく、性格も良くて人気の高い犬種です。
しかし、その反面、遺伝的な病気にかかりやすかったり、飼育方法に注意が必要だったりします。
自分の希望や条件に合ったミニチュアダックスフンドを見つけるためにも、購入前にしっかりと情報収集をしておきましょう。
ミニチュアダックスフンドと一生涯幸せに暮らせるように、責任を持って飼育しましょう。
ミニチュアダックスフンドの性格と飼いやすさ
ミニチュアダックスフンドは、胴長短足の愛らしい姿と、友好的で落ち着いた性格が魅力の犬種です。
しかし、その一方で、狩猟犬としての本能も強く持っており、吠えやすい傾向や椎間板ヘルニアなどの病気に注意が必要です。
この章では、ミニチュアダックスフンドの性格の特徴と適応力、初心者向きかどうかと家族構成への影響、他のペットや子供との相性について解説します。
性格の特徴と適応力
ミニチュアダックスフンドは、人や他の犬に対して友好的で落ち着きがあり、飼い主に対しても忠実で甘えん坊です。賢くて用心深いので、大きな鳴き声で危険を知らせてくれるため、番犬としては向いています。
しかし、狩猟犬として活躍していた犬種なので反応性が高く、初めて会う相手やドアホンなどの物音に興奮して吠えやすい性質をもっています。都市部で飼育するにあたっては、吠えをコントロールできるようにトレーニングすることが大切です。
また、本能的に駆り立てられると熱中しやすく、辛抱強い性格です。散歩中にウサギやリスなどを見つけると追いかけようとすることもあるので、リードをしっかり持つようにしましょう。
ミニチュアダックスフンドは、毛質によっても性格に若干の違いがあります。スムースは活動的、ロングは穏やか、ワイヤーはマイペースで強気な傾向があるとも言われています。
ミニチュアダックスフンドは、適応力が高く、さまざまな環境に対応できます。しかし、人懐っこく甘えん坊な犬種なので一人で長時間留守番させるとストレスを感じたり吠えたりする可能性があります。飼育環境や生活スタイルに合わせて飼いましょう。
初心者向きかどうかと家族構成への影響
ミニチュアダックスフンドは、小型で可愛らしくて人気が高い犬種ですが、初心者向きかどうかは一概に言えません。
以下の表にメリットとデメリットをまとめました。
メリット | デメリット |
---|---|
友好的で忠実な性格 | 吠えやすくしつけが必要 |
適応力が高くさまざまな環境に対応 | 一人で長時間留守番させるとストレスを感じる |
運動量が少なく散歩時間が短くて済む | 胴長短足で椎間板ヘルニアなどの病気に注意 |
抜け毛が少なくお手入れが楽(ワイヤー) | 毛玉ができやすくブラッシングが必要(ロング) |
初心者でも飼育可能ですが、吠えやすい傾向や椎間板ヘルニアなどの病気に注意が必要です。しっかりとトレーニングを行い、体重管理や腰への負担を減らす工夫をすることが大切です。
ミニチュアダックスフンドは家族構成によっても影響を受けます。子供や他のペットとも仲良くすることができますが、小さい体格なので扱い方に注意しなければなりません。
子供は優しく触るように教えましょう。他のペットは早いうちから慣れさせることがポイントです。
他のペットや子供との相性
ミニチュアダックスフンドは友好的で遊び好きな性格なので、他のペットや子供とも仲良くすることができます。しかし、以下の点に注意しましょう。
- 他のペット
- 狩猟本能により、小動物を追いかける可能性がある
- 猫や他の犬との相性は良いが、早い段階で慣れさせることが重要
- 同じサイズかそれ以上のペットと一緒に飼う方が安全
- 子供
- 優しく触れるようにする
- 抱っこする際は腰への負担を減らすように支える
- ジャンプさせたり階段を上り下りさせない
以上、ミニチュアダックスフンドの性格と飼いやすさについてご紹介しました。胴長短足の愛らしい姿だけではなく、友好的で落ち着いた性格も魅力的です。
しかし、その反面、吠えやすい傾向や椎間板ヘルニアなどの病気に注意が必要です。しっかりとトレーニングを行い、体重管理や腰への負担を減らす工夫をすることが大切です。
また、他のペットや子供とも仲良くすることができますが、小さい体格なので扱い方に注意しなければなりません。
ミニチュアダックスフンドは、飼い主に対して忠実で甘えん坊な犬種なので、愛情をたっぷり注いであげましょう。
ミニチュアダックスフンドのしつけとトレーニング
ミニチュアダックスフンドは、元気いっぱいで愛らしい犬種ですが、しつけやトレーニングには注意が必要です。
なぜなら、この犬種は猟犬としての本能が強く、無駄吠えや引っ張り癖などの問題行動を起こしやすいからです。
また、胴長短足の特徴的な体型は、腰や背中に負担をかけるため、適度な運動管理も重要です。
ここでは、ミニチュアダックスフンドのしつけとトレーニングの基本と重要ポイントをご紹介します。
トレーニングの基本と重要ポイント
ミニチュアダックスフンドのトレーニングには、以下の3つの基本があります。
要点
- 生後3週齢から12週齢までの社会化期が重要
- 様々な刺激に慣れさせることで社会性を養う
- トイレトレーニングやクレートトレーニングは早めに始める
- 繰り返しトレーニングを行う(10-15分のセッションで休憩を入れる)
- 褒め言葉やご褒美がモチベーションになる
- トレーニング中に褒めるときは目を見て大げさに
- おやつは消化しやすく低カロリーなものを選ぶ
しつけの方法とタイミング
ミニチュアダックスフンドのしつけには、以下のような方法とタイミングがあります。
しつけのコマンド | 方法 | タイミング |
---|---|---|
お座り | おやつやおもちゃを頭上に持ちお尻を押さえて座らせる 声をかけて褒める。 |
ご飯やおやつを与える前 散歩の前など |
待て | 犬をお座りさせた後、「待て」と言って飼い主が少し離れる 犬が動こうとしたら再度「待て」と言い止める 待てたら褒める 「よし」と言って解除する言葉も教える |
信号待ち 道路横断など |
伏せ | 犬をお座りさせた後、おやつやおもちゃを手に持ち地面に近づける 犬が前足を伸ばし近づく際に「伏せ」と言い背中を押さえて伏せさせる 伏せたら褒める 「よし」と言って解除する言葉も教える |
家での落ち着き 外出先での落ち着かせる際など |
問題行動の対処法
ミニチュアダックスフンドに起こりやすい問題行動とその対処法を以下の表にまとめました。
問題行動 | 対処法 |
---|---|
無駄吠え | 無視するか、「静か」という指示語で止めさせる 吠えた後に静かになったら褒めてあげる 吠える原因となる刺激に慣れさせる社会化トレーニング |
引っ張り癖 | 引っ張ったら歩くのを止めて「待て」で止まらせる リードが緩んだら「よし」と言って歩き始める 歩く速度や方向を変えて犬の注意を引く リードが緩んだ時や歩調が合った時に褒めてあげる。 |
甘噛み | 甘噛みされたら「イタイ!」と大きな声で叫んで驚かせる 甘噛みされたら遊びや触れ合いを止めて無視する 甘噛みする代わりに噛んでもいいおもちゃを与える 兄弟犬や他の犬と触れ合わせて噛む力加減を学ばせる。 |
ミニチュアダックスフンドの健康管理とケア
ミニチュアダックスフンドは、胴長短足の愛らしい犬種ですが、その体型は腰や背中に負担をかけやすく、椎間板ヘルニアなどの病気に注意が必要です。
また、食べることが大好きで太りやすいため、適切な食事管理も重要です。
ここでは、ミニチュアダックスフンドの健康管理とケアの方法とポイントをご紹介します。
定期的な健康チェックと適切な食事管理
ミニチュアダックスフンドは、小型犬ながらも元気いっぱいで活発な犬種です。しかし、その反面、様々な病気にかかりやすい傾向にあります。
特に、椎間板ヘルニアはミニチュアダックスフンドの最大の敵と言えるでしょう。椎間板ヘルニアとは、背骨の間にあるクッションの役割をする椎間板が変形や破裂して神経を圧迫する病気です。
この病気になると、歩行障害や麻痺などの重篤な症状が現れる場合があります。
椎間板ヘルニアの原因は、遺伝的な要素や加齢によるものもありますが、肥満や運動不足、無理な動きや衝撃なども影響します。そのため、日頃から以下のことに気を付けてあげましょう。
アクション | 説明 |
---|---|
定期的な健康診断 | 年に一度以上、動物病院で健康診断を受けること。早期発見・早期治療が重要です。 |
適切な食事管理 | 高品質でバランスの良いドッグフードを与えること。カロリーの低いおやつを選ぶこと。肥満は生活習慣病の原因になります。 |
適度な運動 | 散歩を毎日行うこと。筋力を鍛え、腰や背中を支えることが重要です。長時間や高速の歩行は避けましょう。 |
高い場所からの昇降や階段の利用を控える | 腰や背中に負担がかかるため、高い場所からの昇降や階段の利用は控えましょう。 |
被毛の手入れ、爪切り、抜け毛対策
ミニチュアダックスフンドは、被毛のタイプによって手入れの方法が異なります。被毛のタイプは以下の3種類があります。
犬種 | 被毛タイプ | ブラッシング頻度 | トリミング頻度 |
---|---|---|---|
スムースコート | 短くて滑らかな光沢のある被毛 | 週に1回程度 | 不要 |
ロングコート | 長くてふわふわした被毛 | 週に2~3回程度 | 不要 |
ワイヤーコート | 硬くてざらざらした被毛 | 週に2~3回程度 | 数か月に一度 |
被毛の手入れ以外にも、爪切りや抜け毛対策も忘れずに行ってあげましょう。
爪切りについては、爪が伸びすぎると歩き方や引っ掛かりに影響し、怪我のリスクがあります。そのため、月に1回ほどの頻度で爪切りを行うことが推奨されます。
抜け毛対策については、ミニチュアダックスフンドは一年を通じて抜け毛がありますが、春と秋には特に多くなります。この抜け毛を取り除くために、ブラッシングを定期的に行うことが重要です。また、シャンプーも定期的に行ってあげると良いでしょう。
耳掃除と歯磨きの方法
ミニチュアダックスフンドは垂れ耳で耳垢や汚れが溜まりやすく、耳ダニや外耳炎などの耳トラブルに注意が必要です。耳掃除は週に1回程度行ってあげましょう。
耳掃除の方法は以下の通りです。
手順 | 内容 |
---|---|
1 | 耳掃除用ローションを耳道内に垂らす。 |
2 | 耳たぶを軽くマッサージしてローションを馴染ませる。 |
3 | コットンで耳たぶや耳道内の汚れを拭き取る。 |
注意ポイント
歯磨きも忘れずに行ってあげましょう。歯垢や歯石が溜まると歯周病や口臭などのトラブルを引き起こします。歯周病は全身性の病気と関係していることもあります。
歯磨きの方法は以下の通りです。
手順 | 内容 |
---|---|
1 | 歯ブラシに少量の歯みがき粉をつける。 |
2 | 歯ブラシを口角から口内に入れ、上下左右前後すべての歯面をこすり洗う。 |
3 | 歯ブラシを垂直にして歯と歯茎の境目をやさしくこする。 |
4 | 歯磨きが終わったら口の中を水で洗い流す。 |
注意ポイント
ミニチュアダックスフンドの病気と予防策
ミニチュアダックスフンドは、胴長短足のかわいらしい犬種ですが、その特徴的な体型は様々な病気にかかりやすくする要因にもなっています。
特に、腰や背中に負担をかける椎間板ヘルニアはミニチュアダックスフンドの最も多い病気です。また、垂れ耳や目の形も外耳炎や目の病気のリスクを高めます。
ここでは、ミニチュアダックスフンドがかかりやすい病気とその予防策をご紹介します。
よくある病気とその症状
ミニチュアダックスフンドがかかりやすい病気は以下のようなものがあります。
病名 | 症状 | 原因 |
---|---|---|
椎間板ヘルニア | 背骨の間にある椎間板が変形や破裂して神経を圧迫する 歩行障害や麻痺などが起こる |
遺伝的な要素や加齢、肥満、運動不足、無理な動きや衝撃など |
外耳炎 | 耳道の内側が赤く腫れたり、耳垢や膿が出たりする 耳を掻いたり振ったりする |
菌やダニ、アレルギーなど。垂れ耳は通気性が悪くなりやすい。 |
目の病気 | 進行性網膜萎縮症(PRA)は視力が低下して失明する 白内障は眼球が白く濁る |
遺伝的な要素や外傷、加齢など |
甲状腺機能低下症 | 代謝が低下して低体温や皮膚の色素沈着、脱毛などが起こる 元気がなくなる。 |
免疫介在性や遺伝性による機能不全など |
無菌性結節性脂肪織炎 | 皮膚にしこりができて弾けて膿や漿液が出る 発熱や食欲不振なども起こる |
原因不明 |
予防策と早期発見の方法
ミニチュアダックスフンドがかかりやすい病気の予防策と早期発見の方法は以下のようになります。
疾患 | 対策 |
---|---|
椎間板ヘルニア | 定期的な健康診断を受ける 適切な食事管理と適度な運動を行う 高い場所から飛び降りたり滑ったりしないよう注意する |
外耳炎 | 定期的に耳の洗浄を行う 耳道内に水分や汚れが溜まらないよう注意する アレルギーのある子は食事管理や室内環境の調整を行う |
目の病気 | 定期的に目の検査を受ける 目に異物が入ったり傷ついたりしないよう注意する 遺伝性のものは早期発見・治療が重要 |
甲状腺機能低下症 | 定期的に血液検査で甲状腺ホルモンを測定する 高齢犬は特に注意する |
無菌性結節性脂肪織炎 | 皮膚にしこりができたら早めに検査してもらう |
注意ポイント
高齢犬のケアと注意点
ミニチュアダックスフンドは寿命が長く、平均寿命は14~16歳と言われています。
しかし、高齢になるとさまざまな老化現象が現れます。高齢犬のケアと注意点は以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
食事 | 高齢期用のドッグフードを選ぶ 消化しやすく栄養バランスの良いものを選ぶ |
運動 | 適度な運動量を保つ 無理をさせない 毎日散歩を行う |
健康管理 | 定期的な健康診断を受ける |
コミュニケーション | 視力や聴力の低下に注意する |
まとめ
本記事では、ミニチュアダックスフンドの基本情報やカニンヘンダックスとの違いを解説しました。
さらに、価格や購入方法、性格や飼いやすさについても触れています。しつけやトレーニングの方法、問題行動への対処法も紹介しており、飼い主にとって役立つ情報が満載です。
また、健康管理やケアに関しては、定期的な健康チェックや適切な食事、被毛や爪の手入れ、耳掃除や歯磨きの方法を詳しく説明しています。
最後に、ミニチュアダックスフンドがかかりやすい病気や予防策、高齢犬のケアについても触れています。
これらの情報を参考に、ミニチュアダックスフンドとの楽しい生活を送りましょう。